チャプター 274

デイヴィッドが投獄されて以来、スカーレットは収入源を完全に失っていた。

いまの暮らしはその日暮らしどころか、一食食べられても次の一食の当てがないほど切羽詰まっていた。生き延びるために、通りで物乞いをしなければならない日さえあった。

これといった生計の術も持たない彼女に残された道は、身を売ることだけだった。

毎晩、街の灯がまたたき始めるころになると、彼女はできる限り着飾り、街角に立って客をあさった。だが五十歳の彼女は、肌もたるみ、体つきもとっくに崩れていて、どうにか食いつなぐのがやっとだった。

今夜も同じだった。きつい街灯の白い光の下で、厚化粧に体にぴたりと張りつく服をまとい、ひたすら待...

ログインして続きを読む